Quincke浮腫
2014年04月30日
今日の一問(医師国試96-H-62、血管性浮腫)
おはようございます。
594編集部のマッ君(まっくん)です。
GWも更新を頑張りたいと思います。
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今日は、すっきりしない天気です。
一昨日のプチ復習です。
【第108回 G問題 No.47】
60 歳の男性。
本日夕方からの下口唇の腫脹と軽度の呼吸困難を主訴に来院した。
咽頭痛や嚥下時痛はない。
高血圧がありアンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬を服用中である。
脈拍 72/分。血圧 130/80mmHg。
呼吸数 15/分。
SpO2 97%(room air)。
本日夕方からの下口唇の腫脹と軽度の呼吸困難を主訴に来院した。
咽頭痛や嚥下時痛はない。
高血圧がありアンジオテンシン変換酵素〈ACE〉阻害薬を服用中である。
脈拍 72/分。血圧 130/80mmHg。
呼吸数 15/分。
SpO2 97%(room air)。
まず行うべき検査はどれか。
a(×、5%) 頸部 CT
b(×、9%) パッチテスト
c(○、60%) 喉頭内視鏡検査
d(×、5%) 血清補体価測定
e(×、20%) リンパ球刺激試験
やはり、喉頭浮腫による呼吸困難に対して気道確保がファースト・チョイスということで、cの「喉頭内視鏡検査」が正解でした。
意外と解答がバラけ、特に、eのリンパ球刺激試験(DLST)に引っ張られた人が多かったようです。
キーワードは、
1)ACE阻害薬
2)下口唇の腫脹
3)呼吸困難
診断名は「血管性浮腫(クインケ浮腫、Quincke浮腫)」。
ググってみると、厚生労働省の「重篤副作用疾患別対応マニュアル」の「過敏症」の中に、「血管性浮腫」を発見。
詳細は全文を読んでください。
↓ ↓ ↓
「血管性浮腫」(pdf)
以下は、上記マニュアルの抜粋です。
1)下口唇の腫脹
ズバリ、そのもの。
2)血管性浮腫の原因
3)ACE阻害薬による発生機序と特徴
やはり、喉頭浮腫による呼吸困難に対して気道確保がファースト・チョイスということで、cの「喉頭内視鏡検査」が正解でした。
意外と解答がバラけ、特に、eのリンパ球刺激試験(DLST)に引っ張られた人が多かったようです。
キーワードは、
1)ACE阻害薬
2)下口唇の腫脹
3)呼吸困難
診断名は「血管性浮腫(クインケ浮腫、Quincke浮腫)」。
ググってみると、厚生労働省の「重篤副作用疾患別対応マニュアル」の「過敏症」の中に、「血管性浮腫」を発見。
詳細は全文を読んでください。
↓ ↓ ↓
「血管性浮腫」(pdf)
以下は、上記マニュアルの抜粋です。
1)下口唇の腫脹
ズバリ、そのもの。
2)血管性浮腫の原因
3)ACE阻害薬による発生機序と特徴
ACEによって分解されるブラジキニンが、ACE阻害薬によってACEが阻害されるため、ブラジキニンが分解されず、その作用が遷延ないし増強し、結果的に血管性透過性の亢進をもたらし血管性浮腫が発症する。
初発症状として口唇、口腔内の違和感や腫脹として出現することがある。咽頭や喉頭に腫脹が出現することが他の薬剤性血管性浮腫よりも多く、気道閉塞のため挿管や気道切開を必要とした症例や死亡例も報告されている。
4)ACE阻害薬による副作用発生頻度
内服患者の0.1〜0.5%。
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日々、勉強です。
「医師594」データベースで検索しても、血管性浮腫は1件もヒットしませんでした。
手元のデータベースで検索すると、ありました1件
トライしてみて下さい。
【第96回 H問題 No.62】
血管性浮腫について正しいのはどれか。3つ選べ。
a 強いかゆみを伴う。
b 皮膚に膨疹を起こす。
c 腹痛や下痢を起こす。
d 喉頭浮腫を起こす。
e フロセミドが有効である。
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合ってましたか?
今日は動画がないので、サクッと解説。
合ってましたか?
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今日は動画がないので、サクッと解説。
a(×) 強いかゆみを伴う。
→ 痒みは乏しい。
→ 痒みは乏しい。
b(○) 皮膚に膨疹を起こす。
→ 蕁麻疹と共通。
→ 蕁麻疹と共通。
c(○) 腹痛や下痢を起こす。
→ 蕁麻疹、呼吸器症状のほか、腹痛・下痢・嘔気・嘔吐などの消化器症状あり。
→ 蕁麻疹、呼吸器症状のほか、腹痛・下痢・嘔気・嘔吐などの消化器症状あり。
d(○) 喉頭浮腫を起こす。
→ 口腔、咽頭、喉頭の腫脹が疑われる場合は喉頭浮腫に進展する恐れあり。
→ 口腔、咽頭、喉頭の腫脹が疑われる場合は喉頭浮腫に進展する恐れあり。
e(×) フロセミドが有効である。
→ 喉頭浮腫が疑われたら気道確保。そのほか、副腎皮質ホルモン、抗ヒスタミン薬、エピネフリン、C1エステラーゼインヒビター。 利尿薬のフロセミドは無効。
→ 喉頭浮腫が疑われたら気道確保。そのほか、副腎皮質ホルモン、抗ヒスタミン薬、エピネフリン、C1エステラーゼインヒビター。 利尿薬のフロセミドは無効。
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遺伝性の血管性浮腫(Hereditary angioedema;HAE)については、HAE情報センターのサイトに詳説されているので、そちらをご覧下さい。
専門医の動画解説もあります。↓ ↓ ↓
HAE情報センターのHP
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at 22:08|Permalink