冷汗
2014年04月22日
今日の一問(医師国試108-E-36、胸痛の原因を推論する)
おはようございます。
594編集部のマッ君(まっくん)です。
寝不足ぎみですが、爽やかな天気に元気づけられました。
以前(2年前くらいだったかな)、間違いだらけの平仮名の文章だけれど、読み手はそれに気付かずに読み進めてしまい、内容も理解することができる、という記事がFacebookで流れてきて「ほほぅ」と感心したことがあります。
元記事はわからなかったのですが、なんとなくそれらしい痕跡を発見ました!
下記の文章でした!
こにんちは 。 みさなん おんげき です か ? わたし は げんき です 。
この ぶしんょう は 、 いりぎす の けぶりんっじ だいがくの けゅんきう の けっか にんげん は もじ を にしんき する とき 、 その さしいょ と さいご の もじ さえ あっ て いれ ばじばゅんん は めゃちちくゃ でも ちんゃと よめる と いう けきゅんう にもとづい て わざと もじ の じばゅんん を いれかえ てあり ます 。
どう です ? ちゃんと よめ ちゃう でしょ ? ちんゃと よめ たら はんのう よしろく 。
文字の順序が微妙に入れ替わっていても(e.g. こんにちは → こにんちは)、「最初と最後の文字さえ合っていれば意味を理解できる」そうです。
人間の脳の、なんとファジーなことよ。
(最近「ファジー」って使います?)
元ネタはケンブリッジ大学の発表(2003年)のようで、もちろん英語。
こちらも面白かったので、貼り付けておきます。
Aoccdrnig to a rscheearch at Cmabrigde Uinervtisy, it deosn’t mttaer in waht oredr the ltteers in a wrod are, the olny iprmoetnt tihng is taht the frist and lsat ltteer be at the rghit pclae. The rset can be a toatl mses and you can sitll raed it wouthit porbelm. Tihs is bcuseae the huamn mnid deos not raed ervey lteter by istlef, but the wrod as a wlohe.
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このファジーが、悪い方向に働く?
そう、意味を全く逆に取ってしまう場合があるのよ。
国家試験など、大変なストレス環境下で受験する場合、スピードも要求されるので、ついつい最初と最後だけ文字が合っていれば、自分で勝手にそうだと決めつけてしまう。
そんな経験はありませんか?
その代表が、「高い」と「低い」。
「・・・・の可能性が●い。」という文章の場合、「可能性」と「い」だけが目に飛び込んできて、この「●」の部分を勝手に「高」と思ってしまう。
なぜか「低い」とは思わないだな、これが。
これも不思議。
人間にはポジティブな方に意味を汲み取ろうとする回路が備わってるんですかね?
国家試験では、そうした読み間違いを受験生が起こさないように、設問文ではゴシック体で表記します。
これは助かります。
でも、選択肢の文章は、当然ですがこういった配慮はありません。
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では、そういったことに注意しながら、「今日の一問」。
選択肢はボタンとして機能するので、ポチッと押してみて下さいね。
a 多量の冷汗を伴う胸痛は緊急性が高い。
b 吸気時に増強する胸痛は冠動脈疾患の可能性が高い。
c 胸痛部位に圧痛を示す場合は冠動脈疾患の可能性が低い。
d 夕方に胸痛を訴える場合は冠攣縮性狭心症の可能性が高い。
e ニトログリセリン錠を舌下投与後1時間で胸痛が軽快しはじめる場合は労作性狭心症の可能性が高い。
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どうでしたか?
医師国家試験にしては、珍しく選択肢の文章も長いし、a・b・d・eの4つが「高い」で、cだけ「低い」だし、 なんかイジワル。
おまけに、「c」という真ん中の選択肢に「低い」を入れてくるところは、イジワル感MAXじゃござんせんか。
正答率は60%ぐらい。
1つ1つの選択肢の難易度がそれほど高そうでもないので、
この読み間違いで、この問題を間違えた人は意外に多いのでは?
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MACクォリティを体感しに、ぜひ一度お越し下さい。