内分泌

2014年07月23日

今日の一問(医師国試107-B-36、低Na血症がみられるもの)



おはようございます。
594編集部のマッ君(まっくん)です。


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先週の「ドクターG」はご覧になりましたか?

担当は千葉大学の生坂先生でした。


最終診断は「続発性副腎不全」


さっぱり分かりませんでした〜。

ゲストの俳優も言ってましたが、こりゃ推理小説。


問診であすこまで極められるんでしょうか。


五感を研ぎ澄まし、かつ、たゆまぬ勉強に支えられなければ「患者さんの言葉」からあそこまで類推するのは、







達人の領域です。脱帽。


「医師594」で検索しましたが、「続発性副腎不全」の出題履歴はありませんでした!


神戸大学の岩田健太郎先生のブログにも記事がありました。
↓ ↓ ↓
副腎不全

ブログ冒頭の「知らなきゃ見逃す、知ってても見逃してしまう副腎不全、、、」というセンテンスがとても印象的でした。


番組を見逃した方は、こちらのブログに要約が出ています。
↓ ↓ ↓
サボり病?月曜日だけ元気になる続発性副腎不全 ACTH欠乏症

 
 
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では、内分泌疾患つながりで「今日の一問」

今日も国試最速講座」からお届けします。

国試最速講座

では、どうぞ。



医師国試107回B問題No.36

低ナトリウム血症がみられるのはどれか。2つ選べ

a 肝硬変症

b Addison病

c 中枢性尿崩症

d Cushing症候群

e 原発性アルドステロン症


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合ってましたか?
 
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東田先生の解説、なんか熱がこもってます。

東田05s


MACのYouTube動画(9分25秒)をご覧ください。 
 

 



では、正答率を示します。

【解答率】
a(○、77%) 肝硬変症
b(、98%) Addison病
c(×、20%) 中枢性尿崩症

中枢性尿崩症は視床下部−下垂体系からのADH分泌が低下し、その結果、腎臓の髄質集合管における水の再吸収が障害され、低張性多尿となるもので、細胞外液は高張性脱水の状態となるため、口渇が作用しても血清Na濃度は上昇していることが多い。

 
d(×、3%) Cushing症候群
e(×、1%) 原発性アルドステロン症


【実は・・・】
いま過去の問題を見ていて、気がつきました。
これはプール問題ですね。

30回も前の問題(87回B問題No85)でした。

血清ナトリウム125mEq/Lがみられるのはどれか。
(1) 中枢性尿崩症
(2) 原発性アルドステロン症
(3) 肝硬変
(4) Addison病
(5) Cushing症候群
  a (1)、(2)
  b (1)、(5)
  c (2)、(3)
  d (3)、(4)
  e (4)、(5)


追加情報
楽園のこちら側
↓ ↓ ↓
低ナトリウム血症アプローチ 

 

 


講義力」が自慢の
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では、また明日。

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2014年07月16日

今日の一問(医師国試108-A-7、糖尿病と高血圧の両方をきたすもの)



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先日の日曜日、台風一過の後、海辺に行ってきました〜。

この時期はやっぱり人出も多く、帰りは大渋滞にはまりました。

いつもは45分くらいの行程なんですが、なんと3時間弱かかってしまい、ぐったりです。



浜辺では、BBQをやっている人がたくさんいます。

開放的になるので、お酒が進むんですね。

でも、その勢いで、泳いだり、車を運転したりしてはゼッタイいけませんぬ

小樽で悲惨な事件がありました。合掌。

警察も浜の出入り口付近で検問すれば、この時期の飲酒運転は激減すると思うんですが、そこまで手が回らないのでしょうか。


 
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では、MACの国試最速講座」から「今日の一問」

強者揃いの第108回A問題の中で、ほっと息をつける問題だったのではないでしょうか。

正解選択肢を選ぶのは容易だったしょうが、Dr.東田の「はずれ選択肢」の解説が丁寧なので是非動画を視聴して下さい。


医師国試108回A問題No.7

糖尿病と高血圧の両方をきたす疾患はどれか。

a 肝硬変

b 慢性膵炎

c Cushing病

d グルカゴノーマ

e Gitelman症候群


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MACのYouTube動画(11分44秒)をご覧ください。 
 

 



では、正答率を示します。
皆さん、すんなり解けたようです。


【解答率】
a(×、0.4%) 肝硬変
b(×、0.3%) 慢性膵炎
c(○、98%) Cushing病
d(×、0.6%) グルカゴノーマ
e(×、0.2%) Gitelman症候群


Cushing病の概念・主症候
・下垂体のACTH産生性腺腫により、ACTH刺激で両側性に過形成となった副腎皮質から糖質コルチコイド(コルチゾール)が慢性的に過剰分泌されたものをCushing病という。
主症候
・中心性肥満(80%以上に認める)、満月様顔貌、水牛様脂肪沈着
・小児の発育遅延⇨身長発育遅延
・色素沈着、赤紫色の皮膚伸展線条、皮膚の菲薄化・皮下溢血、痤瘡、多毛
・月経異常、近位筋筋力低下
・精神症状
・糖尿病、高血圧

p8クッシング症状-のコピー



 


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2014年05月19日

今日の一問(医師国試108-I-37、褐色細胞腫の血圧管理)



おはようございます。
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今日の問題も、医師国試はもちろん、共用試験CBT対策にも有用な講義をお届けします。


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ワールドカップ代表メンバーも決まり、来月開幕。

6月13日開幕なので、あと一月を切りました。

あっという間に4年が経った気がします。 

連続出場はしているものの、上位に食い込むためには、緩急をつけた攻撃をどれだけできるかにかかってくると思うのですが、どうでしょうか。

緩急を最も自在に使い分けたのは、1970年メキシコ大会、切れ切れのペレを擁するブラジル代表(かな?)。
お宝画像です。

Wcup


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 「緩急」と言えば、

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これまで視聴して頂いた方にはわかると思いますが、MACの講義にも緩急があります。

「緩」のDr.中山 vs
中山先生

「急」のDr.東田
 東田11

この絶妙の「緩急」が「MACの講義力=合格率」を支えています。

緩急


このほかにも、病理のDr.K、産婦人科のDr.越野など多彩な講師陣が控えておりますよ〜。


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では、「今日の一問」

今日は「急」のDr.東田でございます。


医師国試108回I問題No.37
 
褐色細胞腫の血圧管理に用いるのはどれか。2つ選べ

a α遮断薬

b ループ利尿薬

c カルシウム拮抗薬

d スピロノラクトン

e サイアザイド系利尿薬



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MACのYouTube動画(6分25秒)で解説をご覧ください。 

利尿薬のまとめも簡潔で分かりやすいです。
 

 


国家試験の解答率を示します。

【解答率】
a(○、97%) α遮断薬
b(×、6%) ループ利尿薬
c(、68%) カルシウム拮抗薬
d(×、24%) スピロノラクトン
e(×、2%) サイアザイド系利尿薬


結果を見ると、第一選択の「α遮断薬」の次に何を選ぶかで悩まれた方が多かったということでしょうか。

褐色細胞腫の別名は「5H disease」。

Hypertension 高血圧

Hyperglycemia 血糖

Hypermetabolism 代謝亢進

Headache 頭痛

Hyperhydrosis 発汗過多

でしたね。




Minds医療情報サービスの「二次性高血圧」のリンクを貼り付けておきます。
 ↓ ↓ ↓
Minds「二次性高血圧」


 
理屈が分かると楽しいですね。

講義力」が自慢の
MACの提供でした。
 
 
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2014年04月23日

今日の一問(医師国試108-A-34、分娩後の頭痛と視野障害)


おはようございます。
594編集部のマッ君(まっくん)です。

どうして全ジャンルを淀みなく、「川の流れのように」ひとりで解説できるんでしょうか?

不思議ですね〜。

MACのDr.東田、恐るべし

東田05s
(実物はこんなに怖くありませんよ)


講義中の学生とのやりとりも、見ていて楽しい。
(当てられている学生は緊張するでしょうね〜)



さて、今日(4月23日)で、公開講座は終了です。


その中から、「今日の一問」

ここ数年の国試の傾向ですが、臨床問題の文章量が増えています。

かと言って、無駄な記述や検査データがあるわけではありません。

その中からキーワードをどう拾い出して解答を導くかがキモです。

この問題もそのひとつです。

指導医02s


長いですが、しっかり読んでみて下さい。


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【第108回A問題No.34】

36 歳の女性。分娩後の頭痛と視野障害を主訴に来院した。

妊娠 28 週ころから頭痛、30 週から左眼の視野障害が出現した。

多尿や多飲はない。

身長 165cm、体重 62kg。

脈拍 76/分、整。血圧 118/74mmHg。

眼瞼結膜と眼球結膜とに異常を認めない。

対面法による視野検査により両耳側に欠損を認める。

尿所見:

比重 1.024、蛋白(−)、糖(−)。

血液生化学所見:

AST 33 IU/L、ALT 17 IU/L、クレアチニン 0.6mg/dL、

血糖 92mg/dL、総コレステロール 124mg/dL、

Na 140mEq/L、K 3.8mEq/L、Cl 104mEq/L、

アンジオテンシン変換酵素〈ACE〉18U/L(基準 8.3〜21.4)、

TSH 0.15μU/mL(基準 0.2〜4.0)、

FT4 0.74ng/dL(基準 0.8〜2.2)、

ACTH 11.4pg/mL(基準 60 以下)、

コルチゾール 1.8μg/dL(基準 5.2〜12.6)、

GH 2.7ng/mL(基準5以下)、

IGF-Ⅰ 164ng/mL(基準 112〜271)、

プロラクチン 25.4ng/mL(基準 15 以下)。

免疫血清学所見:

CRP 0.3mg/dL、

抗サイログロブリン抗体 24U/mL(基準 0.3 以下)。

頭部単純 MRI の T1 強調矢状断像と頭部造影 MRI の T1 強調冠状断像を示す。
 
108A34A

108A34B


 最も考えられるのはどれか。
 

a 髄膜腫

b 下垂体腺腫

c 頭蓋咽頭腫

d サルコイドーシス

e リンパ球性下垂体炎



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では、例によって、YouTube動画で解説をご覧ください。 

今日の動画は約25分と長いですが、見応えありますよ

東田先生も、ゆっくりと楽しそうに解説しています。





ひとりでも多くの医学生に役立ちますように。
 


at 01:00|Permalink