2015年06月05日
今日の一問(医師国試109-A-12、淋菌感染症について)
おはようございます。
594編集部のマッ君(まっくん)です。
ひとりでも多くの医学生に役立ちますように。
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先日の血尿の精検、行ってきました。
尿細胞診、陰性でした。
PSAもセーフ。
ふぅー。
腹部エコーで、左腎に4ミリが1個、右腎に3ミリが1個の石を発見。
このうちのどちらかが原因で血尿になったんでしょう。
実は、その日の午前中、全身が振動するような作業をしていたのですね。(ずっとボートに乗って、バンバンと波に叩かれていたのですよ)
いずれ石が尿管に落ちてきたら、例の疝痛が腰背部に出てくるんでしょう。
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さて、今日も今年の国家試験から。
では、感染症一般から「今日の一問」。
正答率は60%を切ってます。
【医師国試109回A問題No.12】
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淋菌感染症について正しいのはどれか。
a 潜伏期間は10〜14日である。
b 淋菌はGram陽性双球菌である。
c 膀胱炎として発症することが多い。
d クラミジアとの混合感染が90%にみられる。
e ニューキノロン系抗菌薬に対する耐性株が増加している。
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パーセントで聞かれるパターンって、大体間違っている選択肢が多いけど。。。
ちょっと、医師594で調べてみたけど、第109回で選択肢にパーセントが入っていたものはほとんどが間違ってましたよ〜。

内緒ですよ。
嘘かもしれないし、やっぱちゃんと考えて答えを出さないとね。
ちょっと、医師594で調べてみたけど、第109回で選択肢にパーセントが入っていたものはほとんどが間違ってましたよ〜。

内緒ですよ。
嘘かもしれないし、やっぱちゃんと考えて答えを出さないとね。
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a(×、 5%) 男性で潜伏期2〜9日。女性は無症候が多い。
b(×、 3%) 写真のとおり。「陰性」の双球菌



c(×、 3%) 男は尿道炎、女は子宮頸管炎。
d(×、 30%) ねっ、やっぱり誤りでしょ。
20〜30%は混合感染してるそうです。90%は大げさだけど、20〜30%はとても無視できる数字ではないですね。
それでSDA法という淋菌・クラミジアを同時に検出できるような検査があるんですね。
↓ ↓ ↓
SDA法
20〜30%は混合感染してるそうです。90%は大げさだけど、20〜30%はとても無視できる数字ではないですね。
それでSDA法という淋菌・クラミジアを同時に検出できるような検査があるんですね。
↓ ↓ ↓
SDA法
e(○、 59%)
淋菌感染症の最も重要な問題は、淋菌の顕著な抗菌薬耐性化と多剤耐性化である。国内では、従来治療に用いられていたペニシリンおよびテトラサイクリンに対する耐性菌の割合は依然として高いことに加え、この10年の間にオフロキサシン、シプロフロキサシン等のニューキノロン剤に対する耐性菌が80%程度にまで達し、既にその使用は推奨されない。(IASR、淋菌感染症に関する情報)
では、また。
さいなら〜。
さいなら〜。
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