ガイドライン用語解説(母健連絡カード)今日の一問(医師国試、日齢10の新生児。エコーで腹部両側に囊胞性病変)

2014年11月10日

キーワード解説(SPIKESモデル)



おはようございます。
594編集部のマッ君(まっくん)です。




ひとりでも多くの医学生に役立ちますように。
 

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SPIKESモデル


spikes



悪い知らせを伝えるための6段階のプロトコル。



108回の必修問題で登場しました。



初登場です。



こんな感じです。



【第108回H問題No.3】

悪い知らせを伝える際の「SPIKESモデル」に該当しないのはどれか。

a 面談の環境を整える。

 

b 患者の認識を評価する。

 

c 知識と情報を提供する。

 

d 患者の感情に共感を示す。

 

e 医師のストレスを説明する。




正答率はほぼ100%。


まず間違えないとは思います。


常識的なところを初年度は突いてきて、次年度はぐっと難易度が上げる(かもしれない)。


SPIKESに該当する英単語はどれか」なんて問題が出ないとも限らないので、おさらいです。


“悪い知らせと"は、患者に重大な影響を与え、 患者の将来を悲観的に変えかねない情報である。 しかし、何が“悪い知らせ"になるのかは一人一人異なり、医療関係者が考える“悪い知らせ" が患者にとっての“悪い知らせ"とは限らない。 患者が考えていることと医学的事実の差が大きければ大きいほど、その衝撃も大きくなる。
“悪い知らせ"をうまく患者に伝えることは、患者が医師とその後の方針についてきちんと考 えることになり、また医師の心理的負担を減らすことにもつながる。このような“悪い知らせ" を伝える技法として、SPIKES法と呼ばれる6段階のプロトコールが提唱されている。こ の6段階は一方方向ではなく、行きつつ戻りつつしながら用いる。この技法は、がん患者のみならず、あらゆる場面で用いることができる。
(矢部正浩:日内会誌 96:1512-1514, 2007)



第1段階
Settings

面談の設定
Setting up the interview
面接の準備、面接の場の設定をする。
e.g. 家族の同席を促す




第2段階
Perception

患者の病状認識の評価
Assessing the patient's Perception
e.g. 患者の解釈モデルを確認する。



第3段階
Invitation

意思決定に関する患者の希望の確認
Obtaining the patient's Invitation
e.g. 検査結果についてすべて詳しく知りたいですか?



第4段階
Knowledge

患者への情報提供
Giving Knowledges & Infomation to the patient



第5段階
Emotions

患者の抱く感情に共感的に対応
Addressing the patient's Emotions with empathic responses



第6段階
Strategy

今後の方針とまとめ
Strategy and summary


 

では、また。


さいなら〜。 
  
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