2014年09月05日
今日の一問(医師国試107-I-24、皮膚の出血斑を主訴に来院した高齢女性)
おはようございます。
594編集部のマッ君(まっくん)です。
東北地方に医学部が2016年に新設されることが先週報道されました。
琉球大学医学部が創設されたのが1979年なので、実に37年ぶりのこと。
新設にあたりいろいろな問題があるでしょうが、やはり教員の確保が一番の難題でしょうか。
新設大学の1期生ってどんな感じなんだろうか。
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では、MACの「国試最速講座」から「今日の一問」。
【医師国試107回I問題No.24】
68歳の女性。皮膚の出血斑を主訴に来院した。
打撲した記憶がないにもかかわらず、数か月前から両側の手背と前腕とに出血斑が見られることが気になっていたという。
鼻出血と歯肉出血とを認めない。
口腔粘膜に点状出血を認めない。
両側の手背と前腕とに径3〜5cmの紫斑を3個認める。
血液所見:
赤血球468万、
Hb 13.9g/dl、
Ht 42%、
白血球6,300、
血小板20万、PT 98%(基準80〜120)、
APTT 33秒(基準対照32)。
対応として適切なのはどれか。
a 経過観察
b 骨髄穿刺
c 血清免疫電気泳動
d 血小板凝集能測定
e 凝固因子活性測定
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正答率はとても低かったのですが、 合ってましたか?
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では、正答率を示します。
なかなか「経過観察」を選ぶのは勇気がいるっていうことでしょうか。
では、MACのYouTube動画(3分0秒)をご覧ください。
では、正答率を示します。
なかなか「経過観察」を選ぶのは勇気がいるっていうことでしょうか。
【正答率】
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2014年09月03日
今日の一問(医師国試107-I-24、結核性髄膜炎患者の髄液所見)
おはようございます。
594編集部のマッ君(まっくん)です。
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日本人の死因上位3位は、
1位:悪性新生物
2位:心疾患
3位:肺炎
です。
以前は第3位は脳血管疾患でしたが、2011年以降、第3位は肺炎。
悪性新生物は不動の第1位。
先週「13種類のがんを1回の採血で診断できるようにする次世代がん診断システムの開発が、産学官連携で始まった」という記事が出ました。
ニュースリリースはこちら
↓ ↓ ↓
最先端の次世代がん診断システム開発へ、産学官連携プロジェクト始動
その13種というのは、以下のとおり。
早期診断が可能となった場合、今後どのように診断・治療にむすびついていくのか見守っていきたいです。
日本人の死因上位3位は、
1位:悪性新生物
2位:心疾患
3位:肺炎
です。
以前は第3位は脳血管疾患でしたが、2011年以降、第3位は肺炎。
悪性新生物は不動の第1位。
先週「13種類のがんを1回の採血で診断できるようにする次世代がん診断システムの開発が、産学官連携で始まった」という記事が出ました。
ニュースリリースはこちら
↓ ↓ ↓
最先端の次世代がん診断システム開発へ、産学官連携プロジェクト始動
その13種というのは、以下のとおり。
・胃がん
・食道がん
・肺がん
・肝臓がん
・胆道がん
・膵臓がん
・大腸がん
・卵巣がん
・前立腺がん
・膀胱がん
・乳がん
・肉腫
・神経膠腫
早期診断が可能となった場合、今後どのように診断・治療にむすびついていくのか見守っていきたいです。
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では、「今日の一問」。国試でよく問われる、感染性髄膜炎の鑑別診断です。
【医師国試107回I問題No.24】
未治療の結核性髄膜炎患者の脳脊髄液所見として当てはまるのはどれか。
ただし、血糖値は98mg/dLである。
未治療の結核性髄膜炎患者の脳脊髄液所見として当てはまるのはどれか。
ただし、血糖値は98mg/dLである。
a 所見a
b 所見b
c 所見c
d 所見d
e 所見e
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合ってましたか?
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では、正答率を示します。意外とバラけました。
細菌性、ウイルス性、結核性髄膜炎の髄液所見、しっかり覚えておきましょう。
では、MACのYouTube動画(3分06秒)をご覧ください。
では、正答率を示します。意外とバラけました。
細菌性、ウイルス性、結核性髄膜炎の髄液所見、しっかり覚えておきましょう。
脳脊髄液所見では髄液圧の基準値は75〜150mmH2O(側臥位)であり、外観は水様透明で、髄液細胞数は5/mm3以下である。髄液蛋白は45mg/dL以下であり、髄液中の糖は血糖値の1/2〜2/3の範囲にとどまる。また髄液のClは120〜130mEq/Lで、血清濃度よりも高い。
【正答率】
a(×、10%)
細菌性髄膜炎の所見。
細菌性髄膜炎の所見。
b(○、76%)
正解。
正解。
c(×、7%)
ウイルス性髄膜炎の検査所見では髄液の糖は正常であり、細胞はリンパ球(単核球)が優位であるのが原則である(急性期には多核白血球優位となることもある)。
ウイルス性髄膜炎の検査所見では髄液の糖は正常であり、細胞はリンパ球(単核球)が優位であるのが原則である(急性期には多核白血球優位となることもある)。
d(×、6%)
ウイルス性髄膜炎の所見。
e(×、1%)
正常。
正常。
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2014年09月02日
今日の一問(医師国試、アニオンギャップが増加するもの)
おはようございます。
594編集部のマッ君(まっくん)です。
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「いけいど」
これを文字変換すると、
医学生のPCなら「異型度」が第一候補かな?
私が使いたいのは「池井戸」のほうなんですが。
総ページで1,000ページありましたけど、週末に一気読み。
抜群に面白かったです。
「いけいど」
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医学生のPCなら「異型度」が第一候補かな?
私が使いたいのは「池井戸」のほうなんですが。
総ページで1,000ページありましたけど、週末に一気読み。
抜群に面白かったです。
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では、早速「今日の一問」。今日は代謝のベーシックな問題です。
基本知識を整理しておいて下さい。
基本知識を整理しておいて下さい。
【医師国試92回A問題No.56】
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アニオンギャップが増加するのはどれか。3つ選べ。
a 糖尿病性ケトアシドーシス
b 乳酸アシドーシス
c 尿細管性アシドーシス
d 下 痢
e 尿毒症
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合ってましたか?
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【正答率】
では、MACのYouTube動画(8分25秒)をご覧ください。
【正答率】
a(○) 糖尿病性ケトアシドーシス
糖尿病性ケトアシドーシスでは有機酸であるケトン体が形成されるため、アニオンギャップが増加する代謝性アシドーシスとなる。
糖尿病性ケトアシドーシスでは有機酸であるケトン体が形成されるため、アニオンギャップが増加する代謝性アシドーシスとなる。
b(○) 乳酸アシドーシス
乳酸アシドーシスも、〔乳酸⇔乳酸イオン+水素イオン〕のように、乳酸が乳酸イオンと水素イオンに分かれるため代謝性アシドーシスとなるものなので、有機酸が形成されアニオンギャップが増加する。
乳酸アシドーシスも、〔乳酸⇔乳酸イオン+水素イオン〕のように、乳酸が乳酸イオンと水素イオンに分かれるため代謝性アシドーシスとなるものなので、有機酸が形成されアニオンギャップが増加する。
c(×) 尿細管性アシドーシス
尿細管性アシドーシスはHCO3イオンの低下をClイオンの上昇で補うことによって陰イオンの和が一定となるため、アニオンギャップは正常となる。
尿細管性アシドーシスはHCO3イオンの低下をClイオンの上昇で補うことによって陰イオンの和が一定となるため、アニオンギャップは正常となる。
d(×) 下 痢
下痢も、HCO3イオンが失われる分、Clイオンの上昇によって代償し、アニオンギャップは正常である。
下痢も、HCO3イオンが失われる分、Clイオンの上昇によって代償し、アニオンギャップは正常である。
e(○) 尿毒症
尿毒症は硫酸イオンやリン酸イオンなどの滴定酸が増加するため、アニオンギャップが上昇する代謝性アシドーシスとなる。
尿毒症は硫酸イオンやリン酸イオンなどの滴定酸が増加するため、アニオンギャップが上昇する代謝性アシドーシスとなる。
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